ジャストシステムは、表計算ソフト「JUST Calc」やプレゼンテーションソフト「JUST Slide」などを含む、法人向けオフィス統合ソフト「JUST Office」の最新版を、2月29日より提供すると発表した。今回のバージョンには、Microsoft Wordとの高い互換性を実現した新しいワープロソフト「JUST Note 」がラインナップに加わっている。

なお、今回より、従来の「JUST Office」は「JUST Office [Stan dard]」に名称変更された。JUST Office [Stan dard]の価格は、21,000円(税別)/1ライセンスとなっている。

製品には、従来のJUST Office [Standard]に加えて、日本語ワープロソフト「一太郎Pro」や統合グラフィックソフト「花子2012」などを除くなど、搭載ソフトウェアを絞り込み、より低価格な「JUST Office [Corporate]」を追加している。「JUST Office [Corporate]」の価格は18,000円(税別)/1ライセンス。

なお、各製品の構成は以下の表のとおり。

搭載ソフトウェア JUST Office [Stan dard] JUST Office [Co rpo rate ]
表計算ソフト「JUST Calc」
プレゼンテーションソフト「JUST Slide」
ワープロソフト「JUST Note」
日本語入力システム「ATOK Pro for Windows」
ライセンス管理ツール「JUST AppDesk」
企業向けアップデート管理ツール「JUSTオンラインアップデートfor J-License」
PDFソフト「JUST PDF 2 [作成・編集]」 -
エコ印刷ツール「JUST InkCutter」 -
日本語ワープロソフト「一太郎Pro」 -
統合グラフィックソフト「花子2012」 -
インターネットメールソフト「Shuriken 2012 CE」 -

「JUST Note」は、「一太郎」の開発で蓄積したノウハウや言語処理技術を活かし、新たに開発したワープロソフトで、読み込み・保存の標準形式として.doc 形式を採用し、.docx形式のファイルの読み込み・保存にも対応している。文字位置はもちろん、罫線の読み込み精度が高く、レイアウトを保持したまま、Microsoft Wordで作成した文書を開くことができるという。

「JUST Note」

また、オフィス互換ソフトとして初めて、Microsoft Officeと同一の和文フォント11書体、欧文フォント26書体を搭載したほか、ODF(Open Document Format)形式のファイルの読み込み、保存に対応するなどの機能強化を図っている。

表計算ソフト「JUST Calc」もExcel と互換性があり、読み込み・保存の標準形式として.xls 形式を採用し、.xlsx 形式のファイルの読み込み・保存も行え、関数やグラフ、ピボットテーブル、オートフィルターなどの機能を搭載している。今回、さらに互換性を向上させ、オートシェイプやふりがな、グラフシート、ハイパーリンク、セルの入力規則などに対応したことに加え、読み込み・保存や数式の計算における高速化を実現した。

「JUST Calc」

そのほか、プレゼンテーションソフト「JUST Slide」は、PowerPointと互換性があり、.ppt/ .pptx 形式のファイルの読み込み・保存に対応。プルダウンメニューとツールバーで構成されるインターフェースに加え、機能が整理されたアクティブバーインターフェースも搭載している。

「JUST Slide」

なお、一太郎/花子/三四郎/Agree/ジャストシステムOfficeパック、いずれかの旧製品( 2011まで)のユーザーには、「JUST Office [Corporate]」が13,000円(税別)/1ライセンス、「JUST Office [Standard]」が14,000円(税別)/1ライセンスの特別価格で提供されるほか、JUST Suiteの旧製品(2011まで)のユーザーには、「JUST Office [Corporate]」が11,000円(税別)/1ライセンス、「JUST Office [Standard]」が12,000円(税別)/1ライセンスの優待価格で提供される。