STMicroelectronicsとST-Ericssonは、モバイル拡張現実(AR:Augmented Reality)に特化したヨーロッパの科学プロジェクト「VENTURI(immersiVe ENhancemenT of User-woRld Interactions)」において、共同作業を行うことを発表した。

両社が普及を目指すARは、人間が実際に見ている世界に、コンピュータで作成したデジタル・イメージ、テキストおよびグラフィックを組み合わせることで、見る、聞く、触れる、嗅ぐといった行為を補完する。

VENTURIは、欧州委員会(EC)の第7次研究枠組み計画(FP7)が研究資金を提供しており、期間は3年のプロジェクト。次世代プラットフォームに向けた非常に魅力的なモバイルARアプリケーションの作成を可能にするアルゴリズム、ソフトウェア・アーキテクチャおよび試作使用事例など、様々なソリューションを開発・供給する予定。

両社は、VENTURIに参加する8団体と協力し、ハードウェアとソフトウェアの最適化を行い、最終的に没入感のある高解像度モバイルARの提供を目指す。

VENTURIのアプリケーションは、ST-Ericssonの最新スマートフォン・プラットフォームを使用して開発され、次世代ハードウェア / ソフトウェアが活用できるよう最適化される。各研究グループは、画像認識や追跡アルゴリズムなどのモバイルAR技術をST-Ericssonのプラットフォームに移植し、複数の生活シナリオにおいて、ユーザーテストを行う。