Mozillaは11月8日、Webブラウザの新版「Firefox 8」をリリースした。Windows、Mac、Linux向けのデスクトップ版と、Android版が用意されている。
Firefox 8の主な改善点は、以下のとおり。
デスクトップ版
- 検索エンジンにTwitterが追加。Twitter上での話題や#ハッシュタグ、@ユーザ名が効率的に検索できるようになった。英語、日本語、ポルトガル語、スロベニア語のFirefoxに組み込まれている
- アドオンの管理機能が強化され、ユーザの確認なくサードパーティのアドオンがインストールされることがなくなった
- タブを多数使っていても起動時間を短くできるよう、タブを選択するまでWebページを読み込まない設定が追加された
- HTML5のmenu要素に対応。同要素を使用することで、Webサイト作成者はマークアップだけでコンテキストメニュー(右クリックで表示されるメニュー)に項目を追加できる。すでに「英辞郎 on the WEB」の検索結果ページなどで実装されている
Android版
- マスターパスワードを使って、Firefoxに保存されているユーザー名とパスワードを保護できるようになった
- ブックマークしたWebサイトのアイコンをAndroidのホーム画面に追加し、直接起動できるようになった
Firefox 8は、MozillaのWebサイトからダウンロード、もしくはFirefox 4以降の自動更新機能によってアップデートできる。
なお、12月中旬リリース予定の次期バージョン「Firefox 9」では、JavaScript エンジンに「型推論(Type Inference)」と呼ばれる技術が導入され、最大45%の高速化が実現されているほか、開発者ツールにEclipse Orionというエディタが統合されるなどの機能強化が取り込まれている見込み。Firefox 9は現在β版が公開されている。
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