日立製作所は11月8日、大量データの高速検索やリアルタイム分析などに高い処理性能を実現する「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA」を11月9日から販売開始すると発表した。
同製品は、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のハイエンドモデルである「BS2000」に、SAP AGのインメモリソフトウェア「SAP HANA」を実装したもの。
同製品は、複数のサーバを1つのシャーシに搭載できるブレードサーバの特徴を生かし、会計・販売・生産・人事などのERPシステムやバックアップシステムなどの周辺システムを同一のシャーシに統合することで、システム全体の統合管理を容易にする。
BS2000は最大4枚のサーバブレードを結合して1台のサーバとして利用できるサーバブレード間SMP機能を搭載しているため、初めは小規模な構成で導入し、業務処理やデータの量に応じて結合するサーバブレード数を増やすことで、プロセッサ性能やメモリ容量を拡張することも可能。
同社は、同製品の導入サービスを提供するとともに、検証施設を「日立-SAPコンピテンスセンター」内に設ける。グローバルでは、日立データシステムズが「Hitachi Converged Platform for SAP HANA」の名称で提供する。
価格は1,918万6,230円からとなっているが、SAP HANAのライセンスはSAPから別途購入する必要がある。