エプソンのプロジェクタシリーズには、豊富なオプションが用意されている。その中のひとつ「電子黒板ユニット ELPIU02」を、今回テストしてみた。

これはプロジェクタにUSBで接続するだけで、スクリーン上の投写面でマウス操作ができるというもの。ELPIU02本体に付属する電子ペンと電子指示棒をポインティングデバイスとして使う仕組みだ。

電子黒板ユニット ELPIU02

付属の電子ペンと電子指示棒

電子黒板ユニットは、プロジェクタ本体上部にマジックテープで固定する

プレゼン中の画面を示しながら、埋め込んだ動画を話者がスタートさせる。あるいはWebページを示しながら、アイコンをタップして次の画面に進むといった使い方が可能となる。

ポインティングデバイスの検出は「ペンIR検出カメラ方式」で行われるので、本体からあまり遠くにスクリーンがあると動作しなくなる。メーカー発表では最大5mとなっているが、より近い位置で操作したほうが安心だ。プロジェクタ本体へはUSBで接続するだけ。給電もバスパワー方式なので、長時間のプレゼンにも耐えられる。

初期設定として、接続するPCにドライバとソフトウェアのインストールを済ませておく必要がある。プロジェクタとELPIU02、そしてPCを接続したら、PC側でソフトウェアを起動してキャリブレーションを行えば準備は完了だ。

電子黒板ユニットにより、スクリーン上で画面操作ができる。画面は動画の再生ボタンをクリックしているところ

実際に使ってみるとレスポンスもよく、Webページの操作もスムーズに行えた。なお、投写面に制約がないので、壁面や黒板などをスクリーンとしても問題なく扱える。画面に文字を書くこともできるので、インタラクティブで動きのあるプレゼンが可能になる。

基本性能が充実したEB-X12は、規模を問わずあらゆる企業にオススメできるプロジェクタだ。特に軽量・コンパクトであることを武器にした、チーム単位のプレゼンには最適だろう。設置場所を選ばず、常に鮮やかな映像が得られることは、ビジネスに大きく貢献してくれるはずだ。

また、オプションのELPIU02と組み合わせることによって、投影面でのアイコン操作や書き込みなど、インタラクティブなプレゼンが行るので、新しい可能性を秘めた情報共有もできるのではないだろうか。場所を選ばないオーソドックスな使い方から、動きのある新しい使い方まで、利用範囲が広い。これだけの機能が備わって、メーカー直販価格で79,980円という値段も魅力(オプションの「電子黒板ユニット ELPIU02」は99,980円)。コストを抑えつつ、持ち運びながらあらゆる場所でプレゼンを行える、汎用プロジェクタとしてオススメしたい製品だ。

今回試したセット