Intersilは9月19日(米国時間)、同社のマルチフェーズDC/DCコントローラファミリとして「ISL95835」および「ISL95837」を発売した。2製品ともにIntelがスマート電圧レギュレーションとして定めた「IMVP-7/VR12」仕様に準拠しており、第2世代のIntel Core-i5プロセッサおよびCore-i7プロセッサを使ったシステムの消費電力を低減することが可能になるという。

2製品ともに周波数固定のPWMコントロールと周波数可変のヒステリシスコントロールを組み合わせることで、高いレベルの高速負荷変動応答特性を実現する独自の「Robust Ripple Regulator(R3)」テクノロジーを用いて設計されている。R3モジュレータは一般的なモジュレータに比べて高速なセトリングタイムを特徴としているほか、軽負荷時には高い効率を維持するようにスイッチング周波数が自動的に調整されるという特長がある。

また、ISL95835は3+1ソリューションに対応して2個のMOSFETを内蔵しており、3/2/1フェーズのVR(電圧レギュレータ)として構成することが可能だ。

一方のISL95837はISL95835を1フェーズVR出力として1+1アプリケーションに構成した回路と同等の製品で、いずれのICもCPUが軽負荷モードに移行したときに高効率の維持とバッテリ動作寿命の確保を目的にダイオードモード(またはスリープモード)で動作することが可能となっている。

なお、2製品ともに5mm×5mmの40ピンQFNパッケージですでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価はISL9535が3.25ドル、ISL95837が3.08ドルとなっている。

IntersilのマルチフェーズDC/DCコントローラファミリ「ISL95835」および「ISL95837」