米アドビ システムズは7日(現地時間)、米ラスベガスで開催されている「Photoshop World 2011」の基調講演にて、クラウド型の写真共有サービス「Adobe Carousel(アドビ カルーセル)」を発表した。まずはMacをはじめ、iPad、iPhone、iPod touchに対応した専用アプリケーションを配布するという。

「Adobe Carousel」は、専用アプリケーションを備えた各種デバイスからクラウド上にあるフォトライブラリにアクセスし、写真を保存・閲覧・編集・共有できるサービス。iPhoneなどで専用アプリケーションを使用して新たな写真を撮影したり、各デバイスに保存された写真をアップロードすると、アカウントに関連付けられたすべてのデバイスで自動的に利用可能となる。なお、フォトライブラリに容量制限はなく、JPGファイルをいくつでもアップロードできるという。

このほか、「Adobe Photoshop Lightroom」で使用される画像処理エンジンを搭載し、露出、シャドウ、ハイライト、ホワイトバランス、自然な彩度、明瞭度、コントラストの調整が可能。また、10種類以上の「ルック」が用意され、写真の見栄えを素早く変更することもできるという。さらに、友達や家族と写真を簡単に共有できる各種機能も備える。

同サービスの利用には、Appストアから専用アプリケーションをダウンロードするほか、サブスクリプションプランを設定する必要がある。価格は、年間99.99ドル/月間9.99ドル。ただし、2012年1月31日までは、年間59.99ドル/月間5.99ドルの特別導入価格が適応される(導入価格で申し込むと、その後2年間も同じ価格で更新が可能)。なお、Windowsおよびその他のデバイス向けバージョンは、2012年上半期の提供開始を予定しているとのこと。