Internet Protocol version 4

IPv4アドレス移転制度の運用がはじまった。報告によれば8月22日にUSENからソネットエンタテインメントへIPv4アドレスの移転が、8月29日に建築システムからさくらインターネットへIPv4アドレスの移転が実施されている。

APNICの保持するIPv4プールはすでに1ブロックを切っており、通常のIPv4アドレスは終了している。日本におけるIPv4割り当てを担当してきた日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)はIPv4をプールしていないため、日本における新規通常割り当てもすでに終了している。

IPv4アドレスプールが枯渇したあとも、IPv4アドレス調達に関する需要は継続してある。この状況に対応するための措置が、すでに割り当てたIPv4アドレスを流動化するというものだ。「IPv4アドレス移転制度」と呼ばれるこの取り組みは2011年4月には実現へ向けた取り組みが実施され、今回の移転実現へと繋がっている。当初の予定通りのタイムスケジュールで進んだことになる。今後、IPv4の移転制度を利用したIPv4アドレスの流動化が進むものとみられる。