アドビ システムズは5日、企業のカスタマーエクスペリエンスマネジメント(CEM)を統合プラットフォームで実現する「Adobe Digital Enterprise Platform」と、CEM向けソリューション3種の提供を開始した。
「Adobe Digital Enterprise Platform」は、SNS、Web、モバイル、紙媒体といった各種チャネルに対して、HTML5、Adobe AIR、Flash Player、Adobe Readerなどを使用したデジタルソリューションを制作・管理・提供できるCEMソリューションの基盤技術。プラットフォームには「Adobe Online Marketing Suite」との連携機能が採用されており、マーケティング・営業・サービス提供の全チャネルを横断するデジタルマーケティングキャンペーンなどの最適化やデジタル体験のパーソナル化が可能。さらに、Adobe Flash Builder 4.5およびFlex 4.5との連携機能により、Android端末、BlackBerry PlayBook、iPhone、iPadを対象としたモバイルアプリの開発もできるとしている。
また、この「Adobe Digital Enterprise Platform」をベースとした同社の新CEMソリューションとして、第一弾となる「コンテンツの準備(Integrated Content Review)」「オンラインでの訴求(Web Experience Management)」「顧客との文書コミュニケーション(Customer Communications)」の3種が提供開始された。なお、第二弾となる「顧客との接触:Social Brand Engagement」「製品選択、購買:Selection & Enrollment」「担当者による顧客対応:Unified Workspace」の各ソリューションは、ベータ版での公開が開始されている。
「Adobe Digital Enterprise Platform」の無償トライアル版は、同社Webサイトよりダウンロード可能。