リクルートは7月21日、2012年3月卒業予定の高校生を対象に実施した「進学ブランド力調査」の結果を発表した。同調査では、大学の志願度、知名度、大学に対するイメージについて集計している。

同調査では、3つの項目を「関東」「東海」「関西」エリア、各エリアについてさらに男女別、文理系別に分けて、結果をまとめている。

関東エリアでは3年連続「明治大学」、東海エリアでは3年連続「名古屋大学」、関西エリアでは4年連続「関西大学」が志願度ランキングのトップとなった。上位20位に入った国公立の校数は各エリアとも昨年と同じ(関東7校、東海9校、関西8校)だが、関西エリアでは8校中6校が順位を上げており、「国公立比率、地元比率が高まる傾向が見受けられる」という。

高校3年生(高校所在地別)に聞いた「あなたが志願したい大学」 資料:リクルート

知名度ランキングは、関東エリアでは昨年1位の「早稲田大学」と、昨年2位の明治大学が同率1位だった。東海エリアでは、昨年1位の「早稲田大学」と昨年3位の「名古屋大学」が同率1位に、また、関西エリアは昨年と同じ「近畿大学」だった。

高校3年生(高校所在地別)に聞いた「あなたが知っている大学」 資料:リクルート

イメージランキングは、「校風や雰囲気がよい」「就職に有利である」「教育方針・カリキュラムが魅力的である」「学生の面倒見が良い」といったテーマごとに集計している。

高校生の志望校選択時の重視項目の上位である「校風や雰囲気がよい」のイメージが強いのは関東エリアと東海エリアで2年連続「早稲田大学」が1位となり、関西エリアでは「同志社大学」が昨年3位から順位を上げて1位になった。

「就職に有利である」イメージは、他の項目と比べて強くイメージを持たれている項目であり、関東エリアでは昨年3位の「早稲田大学」が1位、東海エリア、関西エリアでは、昨年と変わらず「東京大学」だった。

大学の個性として近年各大学が力を入れている「教育方針・カリキュラム」「学生の面倒見」については、イメージを想起した割合が2割を超えた大学は2校にとどまった。

高校3年生(高校所在地別)に聞いた「校風や雰囲気がよいイメージがある大学」 資料:リクルート

高校3年生(高校所在地別)に聞いた「就職に有利だというイメージがある大学」 資料:リクルート