Open source ext3/4 file system driver for Windows (2K/XP/VISTA/WIN7)

7月9日(米国時間)、Ext2Fsdの最新版となる「Ext2Fsd 0.51」が公開された。Ext2FsdはWindowsプラットフォームからExt2、Ext3、Ext4でフォーマットされたボリュームを扱うためのファイルシステムドライバ。GPLv2のもとでフリーソフトウェアとして配布されている。

Ext2Fsd 0.51で注目されるのは、これまでサポートされていなかったExt4ボリュームに対する書き込みが可能になった点にある。UbuntuやFedoraなど人気のあるディストリビューションは今のところExt4をデフォルトのファイルシステムとして採用している。Ext2FsdがExt4への書き込みをサポートしたことで、こうしたOSのファイルシステムをWindowsから扱いやすくなったといえる。

Ext2 Volume Managerを起動すると接続されているExt4の領域が見える。画面にはEXT3と表示されているが、実際にはUbuntu 11.04のExt4の領域。

Ext2 Volume Managerを使ってLinuxディスクをマウント。マウント時に書き込みを許可しないと、読み込みオンリーでのマウントとなる。

通常、LinuxがインストールされたボリュームはWindowsからは扱えない。しかしExt2Fsdをインストールしたあと、Ext2 Volume Managerを使ってExt4などの領域をマウントすると、Windowsからもその領域にアクセスできるようになる。マウントしたあとの操作は通常の操作と同じ。

LinuxがインストールされたボリュームはWindowsからは認識されない。

マウントしたLinuxのがWindowsから見えるようになる。

WindowsからLinuxのボリュームに空のテキストファイルを作成してみる。

Ubuntuを起動すると、作成したファイルが見えることを確認できる。

Ext2Fsdは便利なドライバだが、エンタープライズで使用するような負荷の高い利用は想定されていない。また、ジャーナルやトランケーション/エクスパンド、拡張属性、ALCなどの機能はサポートされていない。常用するドライバとしてではなく、必要になったときに選択肢のひとつとして採用できるソフトウェアといえる。