KDDI研究所は、2011年5月25日に開業したau損害保険がauスマートフォン向けAndroidアプリ「ガクブルペンギン」にKDDI研究所が開発した「手のひらAR」技術が活用されていることを発表した。

同アプリ自体は同技術などを活用しチームラボが製作したもので、交通事故多発交差点やゴルフ場、空港などに近づいた際に通知音などで知らせ、ガクブルペンギンが保険加入を案内する「ガクブルMAP」、KDDI研究所のロゴ認識機能を活用し、au損保のロゴにカメラをかざすことで商品プランなどが表示され、au損保サイトへリンクする「ロゴよみカメラ」、そしてカメラで手のひらを写すと、3Dのキャラクターが登場しキャラクター同士の会話や動きを楽しむことができるという「手のりペンギン」の3つの機能が提供される。

この内、手のりペンギンに手のひらAR技術が活用されている。手のひらARは、スマートフォンのカメラで手のひらを写すと、画像を認識して、手のひらの上に3D CGなどの情報を表示させることができる拡張現実感(Augmented Reality:AR)アプリケーション。従来用いられていた特殊なマーカーを必要とせず、手のひらの位置と姿勢を高速高精度に認識することが可能なため、手軽にARを体験できるのが特長となっている。

手のりペンギンのイメージ画像。カメラで手のひらを写すと、3Dのキャラクターが登場し、手を閉じたり、開いたりするたびにペンギンが増えたり減ったりしながら、保険にちなんだ会話や動作が行われる