Texas Instruments(TI)は、小型で高い電源効率を提供するデジタル温度センサ「TMP103」を発表した。同製品はすでに0.76mm角のWCSPパッケージで供給を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は0.39ドルとなっている。

Texas Instrumentsのデジタル温度センサ「TMP103」

同製品は市場に流通する同種のセンサ・デバイスと比較して、消費電力を最大97%低減し、シャットダウン・モード時には1μA(最大値)、アクティブ・モード時には3μA(最大値)の消費電流特性を提供するとともに、実装面積も75%縮減することに成功している。

また1個のコマンド実行で複数の同製品を応答させるMDA(複数デバイス・アクセス)機能により、グローバルなリード/ライト動作を提供することから、製品内の発熱プロファイル分析の簡素化に役立てられるほか、基板上に8個のTMP103を実装し、1個のコマンドを実行するだけで、発熱部分の識別およびモニタが可能となっている。

なお、同製品の評価モジュールは49ドル(参考価格)で供給中なほか、基板のシグナル・インテグリティの検証に役立つIBISモデルも提供されている。