Analog Devices(ADI)は、有線および無線通信システム向け16ビットD/Aコンバータ(DAC)「AD9146」を発表した。
同製品は、同社のデータコンバータ「TxDAC」の最新製品で、7mm×7mmのLFCSP(Lead Frame Chip Scale Package)パッケージで1.2GSPSのデータスループットレートと、-164dBm/Hzの低ノイズ仕様が特長となっている。
また、フレキシブルな8ビットLVDS(低電圧差動信号伝達)インタフェースによるバイト形式およびニブル形式の入力が可能なほか、低ノイズPLLクロック乗算器を集積してため、設計技術者は従来ソリューションの半分のPCBスペースで送信チャネルを実装することが可能となる。
さらに、2倍および4倍を選択可能なインターポレーション・フィルタも内蔵しており、設計技術者のシステム周波数プランニングの容易化が可能で、低ノイズ、100MHzで81dBcのIMD(インターモジュレーション歪)特性により、W-CDMAシングルチャネル・アプリケーションで122MHz IFにおいて82dBcのACLR(隣接チャンネル漏れ率)を実現することが可能となっている。
なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価は29.95ドルとなっている。