ソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC)は、デジタルサイネージ向けにカスタマイズされたシステムソフトウェアを搭載した「PlayStation 3(PS3)」の演算処理能力を活用した、ショップ向けのAR(拡張現実)体験型インタラクティブ・デジタルサイネージ・システムを、ライトオンの店舗に導入することを発表した。導入店舗は4月22日から「ライトオン イオンモール倉敷店」、4月28日から「ライトオン mozoワンダーシティ店」となっており、いずれも「ライトオンARミラー」という名称でサービスが実施される。
同ミラーは、AR技術を応用し、デジタルサイネージ向けPS3を利用したSMCのサイネージシステム「MITENE」を使った、ミラー体験型ARサイネージ。顔認識技術やリアルタイム特殊効果などを用いることで、画面の前に立ったユーザーが商品を疑似試着体験できるなど、数々のサービスが提供されるほか、複数のユーザーが同時に楽しめる高品位ARアトラクション機能も搭載している。
PS3のグラフィック処理性能や顔認識技術、HDカメラなど技術を用いた、リアルな映像体験が可能であり、ユーザー参加型のサービスも順次開始していく予定としており、広告をはじめ、エフェクト体験や擬似試着体験などが数秒ごとに繰り広げられるコンテンツを楽しむことができるようになるという。
具体的なコンテンツ内容は以下のとおり。
- ARエフェクトミラー:鏡に映る被写体を10種類の特殊効果で楽しむことができる
- AR広告:ビジュアル広告にARエフェクト効果を加えた、商品連動型の新しい広告スタイル
- フルHDムービーCM:高画質な電子広告。フルHDのスムーズな動画に対応している
- ARフィッティング:ミラーに写る被写体と服をAR技術で重ね合わせることで、まるで鏡の中で自ら試着しているような映像効果を体験することができる
- ARプロモーション(2011年夏以降の開催予定):プロモーション情報とAR技術を組み合わせた、新しい告知スタイル
なお、エフェクトミラーでは鏡に映る被写体をバブル、ファイヤー、ウェーブフェイス、ハート、スター、スノーなど10種類の特殊効果で楽しむことができる。また、エフェクトは適宜追加される予定となっている