新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東京医科歯科大学は4月6日、日本人健常者集団を対象としたヒトゲノム多様性データベース「MCG CNV Database」をWebサイト「CNVデータベース」で公開を開始したと発表した。

同データベースは、日本人の100家系における父・母・子供のトリオをアレイCGHで解析した結果を収載したもので、一般健常者集団におけるゲノムコピー数多様性(CNV) の情報を提供する。

アレイCGHとは、テストDNAとコントロール(対照)DNAをそれぞれ異なる色素でラベルした後に、マイクロアレイ上にスポットされたDNA断片に対してハイブリダイゼーションを行って蛍光強度を比較することで、テストDNAにおけるコピー数の変化を検出する方法。

同データベースはブラジル移民の日本人健常者集団を対象にしたもの。ゲノムコピー数多様性は民族集団によって出現の頻度が異なることが報告されているため、同データベースは、日本人における病気に関わるゲノム異常の判定や診断の指標となる基盤情報だけでなく、生活習慣病やアレルギーなどの一般的な疾患を理解するうえでも重要な基盤情報となることが期待される。

MCG CNV Databas