Analog Devices(ADI)は、同社電流検出アンプ製品としてゼロドリフト特性を持つ双方向電流検出アンプ「AD8218」を発表した。

ゼロドリフト特性を持つ双方向電流検出アンプ「AD8218」

同製品は、広信号帯域かつ低ドリフト性能という、相反する性能を備えた高精度の電流検出アンプで、同社独自のCMOSプロセスを用いることで、代表値で500kHzの信号帯域幅を保持しつつ、-40℃から+125℃の温度範囲にわたって、+100nV/℃のオフセット・ドリフト性能を提供するゼロドリフト・コアが特長となっている。

20V/Vの固定ゲインで、全温度範囲にわたって最大±0.35%のゲイン誤差で動作するほか、入力同相モード電圧は、4Vから80Vまで対応している。また、片方向電流監視回路における最適なダイナミック・レンジ確保のためのゼロ点調整用、および双方向電流検出の際に出力オフセット・シフトを容易にするために、リファレンスを内蔵している。

同製品はファミリ製品として、ゲインが20倍で片方向電流測定用、高分解能ゼロドリフト電流シャント・モニタ「AD8217」やゲインが60倍のゼロドリフト片方向電流シャント・モニタ「AD8219」が用意されている。3製品ともにすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価はAD8218が1.05ドル、AD8217が0.85ドル、AD8219が0.95ドルとなっている。