Xilinxは、100Gラインカード市場への対応を支援する同社FPGA「Virtex-6 HXT」を用いた光伝送ネットワーク(OTN)ターゲット デザイン プラットフォーム(TDP)「EK-V6-ML630-G」を発表した。

100Gラインカード 光伝送ネットワーク(OTN)ターゲット デザイン プラットフォーム(TDP)「EK-V6-ML630-G」

同プラットフォームを利用することで、システムアーキテクトは同社の100G OTNアプリケーション向けFPGAの各種機能などをすぐにデモンストレーションしたり評価したりできるようになる。将来的には、ユーザー独自のデザインを次世代FPGA「Virtex-7 HT」へ移植することによって、400Gラインカードアプリケーションへとスムーズに移行することが可能になるという。

10Gbps 光ジッタに準拠したレシーバを備えるFPGAを中心に構築された同プラットフォームは、Virtex-6 HXT搭載開発ボードに加え、同社の100G ODUスイッチングや、100G Ethernet-to-OTU4 トランスポンダ、10X 10G-to-OTU4トランスポンダといったさまざまなOTNソリューションに最適な、あらかじめ定義および実装されたリファレンスデザインが提供されるほか、Omiinoが開発したIP「100G MuxSAR」ソリューションのような機能も組み込んでいる。

また、同プラットフォームは、Xilinx Alliance Program Memberの企業が提供するOTN IPコアを使用しているほか、Avago Technologiesをはじめとする光モジュール ベンダや、JDS Uniphase(JDSU)のような光テスタベンダとも相互運用が可能だ。

なお同OTNキットは2万5,000ドル(光モジュールは含まず)で、2011年4月から受注を開始する予定となっている。