STMicroelectronicsは、同社組み込みマイクロプロセッサファミリ「SPEAr300/SPEAr600」向けにARMのソフトウェア開発ツール「ARM Development Studio 5(DS-5)」のサポートを発表した。

SPEAr(Structured Processor Enhanced Architecture)は、先端の低消費電力HCMOS(高速CMOS)プロセス技術を採用しており「ARM926EJ-S」プロセッサコアを1コアもしくは2コア搭載するほか、メモリ・インタフェースや大規模IPブロックを組み合わせることで、低消費電力および高い性能が要求されるアプリケーション各種に対し手、接続性や通信、セキュリティ、オーディオ/ビデオ機能を提供するもの。

ARM DS-5は、トレース、システム全体のプロファイラ/パフォーマンス・アナライザ、リアルタイム・システム・シミュレータおよびコンパイラを有しており、アプリケーション空間とカーネル空間のデバッガ機能を搭載しており、ARMコア搭載システムにおけるLinuxベースのソフトウェア・スタックの開発ならびに最適化を実現することが可能だ。

そのため、開発・テスト期間の短縮が可能となり、技術者はリソース効率に優れたソフトウェアを容易に作成することが可能となるとARMでは説明しており、SPEAr300およびSPEAr600のサポートにより、ARMとSTMicroelectronicsによる最適な両社のソリューションの提供が可能となったとしている。