LeCroyの日本法人であるレクロイ・ジャパンは、デジタル・オシロスコープとして「WavePro7Zi-A」および「WaveSurfer MXs-B」シリーズを発表した。

WavePro7Zi-Aは、従来の1.5GHz~6GHz 20GS/sの性能を有する汎用オシロスコープ「WavePro7Zi」シリーズのOSをWindows VISTAからWindows 7へと変更したほか、標準メモリを10Mポイントから20Mポイントへと向上させたほか、ジッタ解析パッケージ「WP7Zi-JTA2」および高機能カスタマイズパッケージ「WP7Zi-XDEV」を標準で搭載している。

また、併せてシリアル・データアナライザ「SDA7Zi」シリーズを「SDA7Zi-A」シリーズに、ディスクドライブ・アナライザ「DDA7Zi」シリーズを「DDA7Zi-A」に変更しており、SDA7Zi-Aでは標準メモリを20Mポイントから32Mポイントへと向上させたものとなっている。

価格は312万円からとなっており、2011年3月より出荷を開始する予定で2011年度120台の販売を目指す。

一方のWaveSurfer MXs-Bは、従来の200MHz~1GHz 5GS/sの性能を有する汎用オシロスコープ「WaveSurfer Xs-A」シリーズを最高サンプリング速度10GS/s、波形メモリ長最大25Mポイントとしたシリーズで、シーケンスモード機能を付加し捕捉システムも従来よりも強力なものへと変更した。

、WaveSurfer MXs-Bシリーズの外観

また、デバッグツールとして、高速描画モード「WaveStream」、波形検索機能「WaveScan」、さまざまなシリアルフォーマットに準拠したシリアル・トリガおよびデコード機能に加え、新たに上位機種に搭載していたレポートツール「LabNotebook」を搭載している。

同時に「MSOXs-A」も「MSO MXs-B」に変更しており、こちらは上記の変更に加えて18チャネルのロジック信号の捕捉を1GS/sのサンプリング速度で実現することが可能となっている。

価格は81万円(税別)からとなっており、2011年2月からの出荷開始を予定。2011年度の販売目標は200台としている。