テクトロニクス社は、任意波形ジェネレータ「AWG7000Cシリーズ」に新しい機能(Opt. 02)を追加したことを発表した。

同新機能は、2.5GHzの広い変調帯域のRF/マイクロ波信号を生成し35psの高速シリアル信号の立上り/立下り時間を向上させた、汎用ソリューション。

AWG7000Cシリーズは2010年9月に発表された任意波形ジェネレータ。RF/マイクロ波設計、航空/宇宙、レーダ、およびUWB、WirelessHD、WiGigなどの短距離無線通信などのマーケット・セグメントで必要とされる高性能信号生成用に設計されている。

Opt. 02は、ダイレクト・シンセシスにより最高4.8GHz(有効RF出力周波数)のキャリアのワイドバンド波形を正確に生成することが可能。また、データ・レートを高速にするオプションも用意しており、その場合、2倍の24GS/sのデータ・レートにより9.6GHz(有効RF出力周波数)のキャリア信号を生成することも可能だ。

RFXpressまたはソフトウェア・アプリケーション・パッケージ「SerialXpress」と併用することでRF/マイクロ波やハイスピード・シリアル設計のエンジニアにとって、テスト・ソリューションの統合コンポーネントとすることが可能。RFXpressは、レーダ、防衛システム、通信アプリケーションなどの複雑なワイドバンド信号を容易に生成することができるもので、SerialXpressは、高速シリアル・データ・レシーバの設計検証、マージン/特性評価、適合性試験に必要な正確な波形を生成することができるほか、信号生成やジッタのシミュレーションが簡単になるため、開発/テスト時間を短縮することができるようになる。