Integrated Device Technology(IDT)は、独自技術であるシングル・レイヤでマルチタッチに対応した投影型静電容量方式タッチスクリーン・テクノロジに最適化したタッチスクリーン・コントローラIC「IDT LDS7000」および「IDT LDS7001」を発表した。すでに2製品ともに一部のカスタマにサンプル出荷を開始しており、単価はLDS7000が1万ユニットの場合で2.50ドル、LDS7001が同2.95ドルとしている。

2製品は、高パフォーマンスかつマルチタッチ対応の高解像度タッチスクリーン・コントローラICで、LDS7000が最大30個、LDS7001が同35個のセンサ・チャネルを備えている。

いずれも8msのデータ速度で動作し、タッチ入力に素早く反応することが可能。これにより、ユーザーの使い勝手が向上するとともに、高速なレスポンスタイムを必要とするアプリケーションに対応することが可能となる。

また、10ビット解像度(1024×1024画素)をネイティブにサポート、X/Y軸のタッチ値を検出できるため、さまざまな解像度のLCDおよびAMOLEDパネルに適用でき、独自アルゴリズムにより、マルチタッチにおいて発生するゴースト現象を除去し、デュアルタッチ・モードで正確なX/Y座標を検出することが可能となっている。

さらに、アナログ・フロントエンドでは、高性能なノイズ除去を実現することで、ほとんどのアプリケーションにおいて個別のタッチスクリーン・シールド層を不要にできるため、ソリューション全体のコストの引き下げも可能となるほか、バックライトの透過性を向上しつつ、バッテリ寿命を延ばすことも可能となるという。