東京エレクトロン デバイス(TED)は12月9日、MEMSセンサICメーカーの米MEMSICと販売代理店契約を締結し、高感度で低消費電力の地磁気センサと、衝撃に強く低価格な加速度センサの販売を即日開始したことを発表した。

MEMSICの地磁気センサと加速度センサ

磁気センサは、自動車、産業用途、民生機器など広範囲に普及していることから、これらの需要に牽引されて市場の成長が期待されている。また加速度センサも、スマートフォンを中心とするモバイル機器への搭載が世界的に増加しているため、今後も継続的な市場拡大が見込まれていると同社では説明する。

MEMSICの3軸地磁気センサは、AMR方式(異方性磁気抵抗技術)を採用。これにより高感度、低消費電力を実現しており、バッテリ容量に制限のあるモバイル機器での利用も可能だ。また、MEMSICはスマートフォン開発のほとんどのプラットフォームをサポートしているため、ハードからソフトまで一貫したソリューションでの開発が可能となる。

一方、加速度センサは熱検知方式を採用している。熱検知により、傾き、移動、振動、向きを検出して通知、50kGの衝撃に耐えることが可能だ。また、振動検知を利用して、振動を受けた場合に機器の特定機能を安定的に動作させるなど機器の信頼性を高めることも可能となっている。

なお、TEDでは、これらのセンサをスマートフォン、携帯電話、デジタルカメラなどのスマートモバイル機器メーカー向けに製品開発のサポートも含め提供し、2013年度までで10億円の売上高を目標として事業活動を行っていくとしている。