宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月2日、国際宇宙ステーション(ISS)に来年滞在予定の宇宙飛行士 古川聡氏がTwitterのつぶやきを開始したと発表した。

古川聡 宇宙飛行士のTwitterアカウント

古川氏は、ISS 第28次/29次長期滞在クルーのフライトエンジニアに任命されており、2011年5月末頃から約6か月間ISSに滞在する予定。現在は、ISS第26次/27次長期滞在バックアップクルーとしてロシアなどで訓練を受けている。

Twitterでは、現在受けている訓練の模様やISS長期滞在に向けての思いをつぶやいていくほか、来年5月以降のISS滞在期間には、科学者の視点で日々遂行する科学実験の模様や、医師であることを活かして身体の変化やISSでの日常生活の様子が報告される。

JAXAは今回の取り組みについて、「Twitterというコミュニケーション・サービスを通して、臨場感あふれるISSや『きぼう』日本実験棟での活動をリアルタイムに皆様方へお伝えできればと考えております」とコメントしている。

古川氏の経歴は以下のとおり。

1964年 神奈川県横浜市に生まれる。
1989年 東京大学医学部医学科卒業。2000年同大学博士(医学)取得。
1989年~1999年 東京大学医学部附属病院第1外科学教室勤務。
1989年~1994年 病院の麻酔科、外科に勤務し、消化器外科の臨床及び研究に従事。
1999年2月 NASDA(現JAXA)よりISSに搭乗する日本人宇宙飛行士の候補者として、星出彰彦、山崎(旧姓角野)直子とともに選定される。
1999年4月~ NASDA(現JAXA)が実施する日本人ISS搭乗宇宙飛行士の基礎訓練に参加。
2001年1月 宇宙飛行士として認定される。
2001年4月~ ISS参加機関の国際協力のもとに実施されるISS搭乗宇宙飛行士のアドバンスト訓練に参加。併せて、ISSに取り付けられる「きぼう」日本実験棟の開発・運用に関わる技術支援業務などを実施。
2004年5月 ソユーズ-TMA宇宙船フライトエンジニア資格を取得。同年6月よりNASAミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者 : MS)候補者訓練に参加。
2006年2月 NASAよりMSとして認定される。
2008年5月 ISS第22次/第23次長期滞在クルー(当時は、ISS第20次長滞在クルー)のバックアップクルーに任命される。
2008年12月 ISS第28次/第29次長期滞在クルーのフライトエンジニアに任命される。現在、ISS第26次/第27次長期滞在クルーのバックアップクルーとして、訓練中。