アドビ システムズの「Adobe Flash Professional CS5」の新機能を、数回に渡り徹底レビュー。前回にひき続き、今回はさらに強化された「ボーンツール」や「描画パターンツール」、「ActionScriptエディター」などを紹介していく。
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ボーンツール[スプリング(強さと減衰)]
「Flash CS4」から搭載されたボーンツールが、さらにバージョンアップした。CS4では、関節構造のシミュレーションにとどまっていたが、CS5ではそれに加えてスプリング効果が加えられるようになった。使い方は以前のボーンツールと同じで、今回、スプリング専用に「強さ」と「減衰」というパラメータが追加された。「強さ」は、スプリングの影響度を表し、「減衰」はスプリングが効いてから元に戻る量を表している。「強さ」が大きいほど、大きく曲がる。そして減衰が大きいほど、すぐに元に戻るので、堅いバネに見える。
このスプリング機能はオーサリング時にアニメーションを作成するときに付加できる。アーマチュアレイヤーのポーズを設定したときには変化の仕方は以前と変わらないが、アニメーションを再生すると、スプリングが効いたような動きを再現できる。
描画パターンツール
Flash CS4から搭載されたパターン描画ツールだが、CS5になって種類も3種類から15種類に増えた。ビルは、下からドラッグすると、上に延びるように積み上げられていき、マウスを離すと屋上が描かれる。また、木なども、いくつかの種類があり、クリックしていた場所にだけ描画される。このツールの面白いところは、アニメーションに対応しているものがあり、それらを使用すると、タイムラインが自動的に作成されて描画の様子がアニメーションとして残ることだ。
落雷のアニメーションを付加する「稲妻ブラシ」では、描画の仕方によっては本当の落雷のように見せることもできる。たとえば「パーティクルシステム」では、シンボルを当てはめることで、単に描画するだけでなく、ムービークリップやボタンをパーティクルすることもできる。
ActionScriptエディター
ActionScriptを入力する際、従来であればimport宣言せずにクラスを使用したとき、参照エラーになってしまい、初心者にはそれだけでも難しい印象を抱かせていた。多くの初心者はここでつまづいてしまう。しかし、今回からimport宣言は自動で付加してくれるようになった。さらに、そのクラスがデフォルトなのか、あるいはどのパッケージにあるのかまでわかるので、勉強にもなる。もちろん、重複するimport分は無視されるので心配無用だ。また、カスタムクラスを使用するときには、カスタムクラスのコードヒントまでが出るようになった。
これらの機能は以前の「Flex Builder」や、「FlashDevelop」といったASコード開発専用ツールにも搭載されていたのだが、それを使用するのは、中級以上のASコードに慣れたユーザーであり、それらの機能は開発効率を上げるための機能だった。Flash内部のASパネルでも機能するようになったことで、それらのツールを使いなれていない初級ユーザーにとってはより重要なエラー削減につながり、またASを書きやすくしたという部分でも大きな意義がある機能だ。
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自動的にimport文が挿入されるため、これまで以上に基本的なエラーが発生する頻度は減るだろう |
カスタムクラスを使用した場合も、自動的にコードヒントがでるようになった。図では、flaファイルと同じフォルダにあるtestクラスを見て、そのクラスに実装されているfunctionなどのヒントを出している |
次回は「Flash Videoの編集機能強化」や「Flash Builder」との連携などについて紹介していく。