PALTEKは7月15日、Xilinxの40nmプロセス採用FPGA「Virtex-6」を採用し、ワイヤレス、画像システムの両方の分野で検証を可能にする「DSPソリューション評価ボード HYUGA II」を開発したことを発表した。

同ボードに搭載されるVirtex-6は、DSP設計向けに乗算器を多く搭載している「Virtex-6 SXT」で、A/Dコンバータ(ADC)を搭載したFMCボードやD/Aコンバータ(DAC)を搭載したTexas Instruments(TI)のボードとの接続が可能なため、アナログデータの入出力が実行でき、より現実的な無線システムの構成を検証することが可能だ。

「HYUGA II」

「HYUGA II」+FMCカード

また、ベースバンド処理からイーサネットやプロトコル処理などのネットワーク側の処理に関しては、CPUを含む処理としてTIのDSP開発キット「TMS320C6455 DSP Starter Kit」や「TMS320C6474 EVM」と接続し検証することも可能だ。

さらに、画像システムのアプリケーションにおいては、汎用のCPUでは実現が困難なスケーリングやH.264などの複雑な演算処理を目的としたボード構成となっており、DVI方式による画像の入出力が可能となっている。

なお、同社では同評価ボードのサンプルデザインを無償で提供しており、カスタマの開発期間短縮やコスト削減を実現し、設計者の立場に立った技術サポートを提供していくとしているほか、すでに無線処理および画像処理システム向けに提案を開始し、複数の引き合いを受けているとしている。

価格はメインボード+FMCボードで99万8,000円となっている。