矢野経済研究所は6月23日、サーバ仮想化ソリューション市場に関する調査結果を発表した。

それによると、サーバ仮想化ソリューションに対する2009年度の市場規模は、前年度比36.0%増の1024億円。今後も成長が持続する見込みで、2013年度には2120億円になると予測されている。見込み通りの成長を遂げると、2007年度から2013年度までの年平均成長率は25.7%になるという。

矢野経済研究所では、サーバ仮想化ソリューションの今後について、「価格競争がおきているが、そのような中で差別優位性を確立していくためには、今後は保守・運用における付加価値提供が重要となろう」と説明。さらに、「既にプライベートクラウド構築で大型案件を獲得するSIerも存在しており、先行企業はクラウド基盤の構築を次の成長曲線として捉えている」と続けている。

なお、今回の調査は2009年12月~2010年6月にかけて実施。サーバ仮想化ソリューションに関わるソフトウェアベンダーおよびSIerの合計14社を対象に、直接面談、ヒアリング、文献調査を行い、その結果をまとめている。