半導体IPベンダの米Kilopass Technologyは6月2日(米国時間)、4MB OTP(One Time Programmable)不揮発性メモリ(NVM)IP「Gusto」を発表した。
同IPは、最大容量は従来のNYM IPの4倍となる4MBを実現。これにより、従来外部のシリアルフラッシュチップとEEPROMチップに格納されていたファームウェアとブートコードを格納できるだけの容量を実現した。
また、回路設計の最適化と同期タイミングにより、性能で従来の4倍、動作電力で従来の10分の1、待機電力で従来の40分の1を実現しているという。
すでに同IPは、IBM、TSMC、UMCのファウンドリ3社より40nmのバルクシリコンプロセスもしくはSOIプロセス向けとして入手することが可能。初回シリコンデータは現在すでに提供中で、年内に実証済みシリコンの提供を予定しているほか、パートナー企業も増加する予定としている。
なお、同社では、モバイルアプリケーションやマルチメディア向けのプロセッサなどのコスト、電力、フォームファクタの要件が厳しいアプリケーションに加え、モバイルバンキングや有料放送といった高度なセキュリティが必要なアプリケーションにも最適としている。