Texas Instruments(TI)は、最高で60Vまでの入力電圧範囲、2.5Aの出力電流をサポートするコンバータ「SWIFT」を開発、第1弾製品として降圧型DC/DCコンバータ「TPS54260」を発表した。すでに量産出荷中で、1,000個受注時の単価(参考価格)は2.30ドルとなっている。

降圧型DC/DCコンバータ「TPS54260」のパッケージイメージ

同製品は、モノリシックの同期整流スイッチング・コンバータで、ハイサイドの制御用FETを内蔵、最高95%の電力変換効率などを実現しており、Eメーターや車両管理およびセキュリティ・システムなどに使用される12V、24Vおよび48V動作のPoint-of-Load電源、GSM/GPRSモジュールなどに対応することが可能となっている。

また、高速の過渡応答特性を提供する電流モード制御、簡単な外部補償、高い柔軟性の部品選択をはじめとした高度な性能と信頼性を提供するほか、低リップル特性のパルス・スキップ・モードに移行することで、無負荷、安定化出力時の電源電流を138μAまで低下することが可能だ。さらに、1.3μAの静止時電流を提供する。

オン抵抗200mΩのハイサイドFETを内蔵しており、連続2.5Aの出力電流、3.5V~60Vの電力制御ステージの入力電圧範囲を提供するほか、100kHz~2.5MHzのスイッチング周波数範囲によって、高効率と設計の柔軟性の同時提供を実現している。

その他、1本のマスタークロックによってスイッチング動作の同期が可能なことから、ノイズに敏感なデータ・アクイジション回路へのビート妨害を防止できるほか、パワー・グッド、イネーブル、シーケンス動作のためのトラッキング・ピンなどの機能も内蔵されている。