Mentor Graphicsは、対称、非対称マルチプロセッシング(SMPおよびAMP)の双方を含むマルチコアおよびマルチOS設計の開発者向けに包括的なソリューションを提供することを目的に、「Nucleus SMP」テクノロジ、およびMulticore Associationにより確立されたInter-Processor Communication(IPC)通信のための「Multicore Communications Application Programming Interface(MCAPI)」標準のサポートを発表した。

Nucleus SMPは同社のリアルタイムOS(RTOS)「Nucleus PLUS」の発展版で、ARMとの連携により開発された。そのため、同SMPテクノロジでは、Cortex-MシリーズからCortex-AシリーズまでのARMプロセッサ全体にアプリケーション・コードのシームレスなマイグレーションが可能な、スケーラブル・ソリューションを提供している。

また、MentorのMCAPIソリューションは、NucleusおよびLinuxの双方をサポートし、AMP設計内の複数のOS間の通信および同期に標準インタフェースを提供する。これにより、Nucleusは、ハードなリアルタイムあるいは安全性のクリティカルな機能に対応し、AMP設計はAndroidおよびLinuxの機能セットを活用することが可能となる。