ドイツのカールスルーエ連邦裁判所は4月22日(現地時間)、米Microsoftによる「FAT(File Allocation Table9)」技術の特許の有効性を認めるとする判決を4月20日に言い渡したことを発表した。これは、初回の特許裁判所による「無効」との決定を覆すものとなる。

問題の特許は、米国特許番号5758352号(欧州特許ではEP 0618540)で、長いファイル名と短いファイル名の共通の名前空間に関するもの。この技術により、MS_DOSなど古いOSとの互換性を確保することができる。

ドイツの連邦特許裁判所は2007年、UNIXのCD-ROMファイルシステム仕様のISO-9660(Rock Ridge Interchange Protocol)との関連から、この特許を無効とする裁定を下していた。しかし今回、控訴裁は初審に同意できないとして、MicrosoftはFAT技術の商用権利があるとする見解を下した。

FAT技術については米国でも審議があり、最終的に有効な特許と認められた経緯がある。