独Merckと米Plastic Logicは、Plastic Logicのディスプレイに使用する有機半導体材料に関する開発および商品化などを共同で行っていくことを発表した。

Merckの機能性材料に関しては、すでにPlastic Logicのフレキシブル電子ペーパーディスプレイ「QUE proReader」に採用されており、今回の協力関係に関しMerckは材料開発の強化促進を目的に、英国サザンプトンにある同社の化学品研究拠点「Chilworth Technical Centre」の研究施設の増設投資を実施したほか、Plastic Logicも量産ラインでの「liscon(Merckの材料ブランド名)」の導入促進に向けた設備投資を実施したという。

フレキシブル電子ペーパーディスプレイ「QUE proReader」

新たに開発されることとなる次世代lisconは、早ければ2011年の製造ならびに販売を計画しており、これにより電子ペーパーディスプレイの性能向上に加え、製造工程の簡略化が可能となるという。