日立ディスプレイズは、視差バリア方式を採用し、視点が動いた場合に映像が2重に見える現象を低減させた3.1型IPS 3D-LCDを開発したことを明らかにした。

同3D-LCDは、映像表示用パネルに加え、視差バリアにもIPS方式のパネルを採用。液晶駆動用の電極構造を工夫したことで、片方の目に映像が見えている時も、もう一方の目にも映像がごく薄く見えるようにした。これにより、視点が動いた場合に映像が2重に見える現象を低減したIPS 3D-LCDを実現することに成功したという。

従来の「視差バリア方式」による3D-LCDと今回開発した3D-LCDの仕組み

今回開発されたパネルは、3.1型(対角8cm)で表示画素数は480×RGB×854画素(FWVGA)、輝度は2D表示時で400cd/m2、コントラスト比は1000:1、色再現性は70%となっている。

なお、同3D-LCDは、タッチパネル機能を追加することも可能となっており、同社では同パネルをはじめとした高付加価値な製品の開発ならびに販売を今後強化していくとしている。