STMicroelectronicsは4月5日、STB向けHDビデオデコーダIC「STi7106」を発表した。すでにサンプル出荷を開始している。

「STi7106」の適用イメージ

同製品は、前世代品である「STi7105」のアーキテクチャを踏襲。システムの継続性と移行の容易性を確保しているほか、従来サポートしていたビデオ規格(H.264/VC-1/MPEG-2/WM9など)に加えAVS規格のHDデコード機能も搭載している。

基本的なZapperボックスやデジタル・ビデオ・レコーダなどを含むすべてのSTBに対応することが可能で、ホストCPU性能は1,000DMIPS以上を実現しながら、電源管理の改善により低消費電力化を達成したという。

また、画像プロセッサはトリプルソース2DブリッタエンジンやタイルRAM帯域幅セーバ、コンポジッタ、1080p出力などに対応しているほか、DVR対応e-SATA 2、USB 2.0ポートx2、1,000Mbps GMIIイーサネット、メモリカード用8bit SD-MMC/SDIOなどの通信インタフェースも搭載している。

さらに内蔵セキュリティ機能としてDES、TDES、AES、DVBデスクランブラ、Multi-2、Windows DRM 10およびSecure Video Processor(SVP)規格によるデジタル著作権管理(DRM)のほかHDMIもしくはHDCPによるHDディスプレイへのセキュア接続も可能としている。