米Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは3月18日、自社の光変調アナライザ「Agilent N4391A 光変調アナライザ」向けに、波長分散(CD)、および一次偏波モード分散(PMD)測定機能オプションを提供することを発表した。

N4391Aの操作画面イメージ

同機能を使うことで、CDやPMDの影響によるコンスタレーション・ダイアグラムの歪みを補正し、理想的なダイアグラムを表示させることが可能となるという。

同アナライザは、ベクトル変調信号の純度(変調精度や直交誤差など)を解析し、定量化できる測定器で、今回のオプションにより、受信した信号を解析して、リンクのCDや一次PMDの測定や補正を行うことができるようになった。この測定や補正の情報をもとに、最適なCD補償器やPMD補償器の設計に役立てることが可能となるほか、CDおよびPMD補正機能により、リンク中の信号や受信機への入力信号の品質を定量的に知ることができるようになる。

また、ユーザによる柔軟な解析を実現するため、N4391Aの光コヒーレント・レシーバが受信した生のデジタル・データを、Microsoft.NET環境で処理し、ユーザ定義ライブラリとして追加できる機能も提供されるほか、ユーザ定義アルゴリズムを、N4391Aのバースト・モード処理システムに含めることも可能となる。加えてユーザが選択したシーケンスにおいては、ユーザ定義アルゴリズムをいくつでも取り扱うことができるという。

同オプションは高度な変調方式を用いた光伝送用部品、装置、システムの開発および製造部門向けに提供を予定しており、価格は35万円(税別)。ユーザ定義アルゴリズムは、N4391Aの標準機能として提供される。販売は2010年4月からで、同7月からの出荷を予定している。