英CSRは3月17日、組み込み型ワイヤレス・システム・ソフトウェアプラットフォーム「Synergy for Android」を発表した。

同プラットフォームは、Androidベースのハンドセットを使用しているエンドユーザに対し先端のコネクティビティ機能を提供するために開発されたもので、標準的なAndroidプラットフォームに比べ、より多くの機能をサポートし、OEM企業が差別化したハンドセットの開発を迅速かつ容易に実現できるよう工夫が施されている。

同社のマルチ・ワイヤレス・コネクティビティ・ソフトウェア・プラットフォーム「Synergy」をベースに、Android向けに包括的なプラグアンドプレイ・コネクティビティ・パッケージとしてBluetooth、FM、Wi-Fi、およびGPSのサポートが行われている。また、複数のワイヤレス技術の統合を簡素化し、下位レイヤのトランスポート・ドライバから上位レイヤのAndroid用のUIアドオンまですべての機能を搭載しているため、市場投入に要する開発時間の短縮および開発コストの低減が可能だ。

さらに、Bluetooth v3.0+HSに対応しているため、エンドユーザが大容量のマルチメディア・ファイルをデバイス間で転送することや、製品開発者がWi-Fi Directなどの新しいテクノロジの開発が可能となるほか、独自のProximity Pairing(近接ペアリング)技術、画像とデータファイルの共有と転送、BPPプロファイルを使用したワイヤレスプリントなどのプロファイルをサポートしていることから、AndroidベースのハンドセットにおけるBluetoothの利用用途拡大が可能となる。