Analog Devices(ADI)は、スイッチ内蔵パワーマネジメント・スイッチング・レギュレータ製品群の新製品としてDC/DCスイッチング・レギュレータ「ADP2300」「ADP2301」2製品を発表した。すでに3mm角のTSOT-6Lパッケージにてサンプル出荷を開始しており、単価は10万個受注時で1.01ドルとなっている。

2製品ともにハイサイドMOSFETスイッチを集積し、90%以上の電力変換効率を実現するほか、位相補償回路やソフト・スタート回路、ブートストラップ・ダイオードを内蔵しており、中間電源バスの生成やポイントオブロード・レギュレーション向けの高密度ソリューションとなっている。

また、周波数設定はADP2300が700kHz、ADP2301が1.4MHzとなっており、3Vから20Vの入力電圧範囲をサポートしているため、民生用電子機器や産業/通信インフラストラクチャ機器をはじめとするさまざまなポイントオブロード・アプリケーションに対応可能。出力電圧は、0.8Vから入力電圧(VIN)の90%まで調節が可能だ。

同レギュレータは、電流モード固定周波数PWM(パルス幅変調)アーキテクチャを採用。軽い負荷の際には、レギュレータは自動的にPFM(パルス周波数変調)モードに切り替わり、電力損失を低減する。さらに、高精度イネーブルピンも備えており、複数のデバイスをシーケンスする場合、レギュレータを的確な入力電圧でオンさせることができる。加えて、システムの信頼性や保護機能は、OCP(過電流保護)、UVLO(低電圧ロックアウト)、TSD(熱保護)機能により強化されている。