Texas Instruments(TI)は、5V~28Vの入力電圧範囲で、各種のリチウム・バッテリを使用するアプリケーション向けに、スタンドアローン動作のスイッチング・モード・バッテリ充電コントローラIC「bq24600」bq24610」「bq24617」を発表した。
3製品はいずれも、固定スイッチング周波数の同期整流PWM(パルス幅変調)コントローラで、充電電流および安定化電圧の精度が高く、充電のプリコンディショニング充電終了、アダプタの電流安定化および充電状態の監視など、はば広い機能を1チップに集積している。バッテリの充電は、プリコンディショニング、定電流充電、定電圧充電の3段階で行われるほか、プログラマブルの充電タイマも内蔵していることから、高い安全性を確保することが可能だ。
このため、他ソリューションと比較して、充電中の発熱を低減することが可能なほか、充電電圧および充電電流は99%を超す精度であるため、バッテリの寿命サイクルを最適化することが可能。
また、ダイナミック・パワー・マネージメント機能を内蔵していることから、バッテリの充電を行いながら、電源アダプタからの電力をシステム電源として効率的に活用することができる。
bq24610およびbq24617は4mm角の24ピンQFNパッケージ、bq24600は3.5mm角の16ピンQFNパッケージですでに供給中となっており、1,000個受注時の単価(参考価格)はbq24610が2.60ドル、bq24600およびbq24617は2.90ドルとなっている。