Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

情報収集からWebアプリケーションの利用まで、ブラウザを利用する時間は仕事を進めるうえで重要な位置を占めている。作業する時間が長ければ長いほど、ちょっとしたカスタマイズや作業効率の改善が、仕事全体としての効率アップにつながってくる。Faster! Accelerate Firefox 3.6 page scrolling - Mozilla Linksにおいて、Firefox 3.6ではデフォルトで無効にされている機能「Accelerated Scrolling」が紹介された。これはホイールマウスの動作を加速させてページスクロールを高速化するというもの。長いページをめくっていく場合に便利に利用できる。

設定はアドレスバーに「about:config」と入力して設定画面を開き、「mousewheel.acceleration.start」および「mousewheel.acceleration.factor」の値を設定すればいい。ここでは紹介者の経験から「mousewheel.acceleration.start」を「3」を、「mousewheel.acceleration.factor」を「5」に設定した場合が使いやすかったと説明されている。

about:configでAccelerated Scrolling機能の設定対象を探す

値をそれぞれ好みの数値に設定する

「mousewheel.acceleration.start」は加速をはじめるスクロール数、「mousewheel.acceleration.factor」は何倍加速させるかを指定する数となっている。たとえばマイコミジャーナル経営チャンネル ヘッドラインをデフォルト設定のままスクロールした場合、65から70スクロールが必要だった。この場合、「3-5」に設定すると25から27ほどのスクロールですべてスクロールできた。「3-10」に設定した場合で12から13ほどだった。

「mousewheel.acceleration.factor」の数を増やせばそれだけ高速にページめくりが実施されることになるが、それだけピーキーになって使いにくくなる。使っている環境やよく利用するページの特徴などを考えて扱いやすい数値に設定するといい。「3-5」という数値は細かい動作はそのままに、ページめくりの高速化も実現できる無難で扱いやすい数値といえる。

Faster! Accelerate Firefox 3.6 page scrollingの説明によれば同機能はMargaret Leibovic氏によってFirefox 3.6開発のだいぶ初期の段階で実装されたものの、マウスドライバの提供しているアクセラレーション機能とぶつかるためデフォルトでは無効に設定されることになったという。マウスドライバにおけるアクセラレーションの検出処理が実装された場合には、デフォルトで有効になる可能性がある。