ルネサス テクノロジは、LCDパネルを搭載した産業機器や民生機器といったバッテリ駆動機器など向けLCDドライバ搭載フラッシュマイコン「R8C/Lx」シリーズの第2弾製品として「R8C/LA8A」など4グループ16品種(56型名)を製品化したことを発表した。2010年4月より順次サンプル出荷を予定している。

「R8C/Lxシリーズ」

4グループは、いずれもフラッシュ容量が最大64KB。LCDサイズ40セグメント×4コモンで80ピンの「R8C/LA8A」、同32セグメント×4コモンで64ピンの「R8C/LA6A」、同24セグメント×4コモンで52ピンの「R8C/LA5A」、同9セグメント×4コモンで32ピンの「R8C/LA3A」に分かれている。

いずれもプロセスの改良などを実施、動作消費電流を第1段シリーズから約60%低減となる1MHzあたり150μAに抑えることに成功した。また、待機時消費電流も1μA以下と同約50%の低減に成功した。

また、プログラム格納用ならびにデータ格納用のフラッシュメモリの動作モード時の電圧を引き下げ、1.8Vでの動作も可能とした。

さらに、LCDドライバとして、従来方式のLCDパネルに加え、メモリ性LCDドライバも搭載した。同パネルを活用することで、従来LCD比でLCD駆動時の消費電流を約95%(1秒ごとの書き換え時)削減することが可能となっている。

このほか、第1弾シリーズでは1週間だったRTC(Real Time Clock)をフルカレンダーとし、ソフト処理を介在させることなく、時計動作を可能とした。