NECエレクトロニクスは1月5日、米Western Digital(WD)とUSB 3.0の普及促進を目的とした協業を開始したことを発表した。

USB 3.0は既存のUSB 2.0の10倍以上高速な5Gbpsのデータ転送速度を実現することが可能であり、外付けHDDが最初の応用製品となることが見込まれている。そのため、両社はUSB 3.0普及加速のための協業の第1弾として、大容量HDDの高速データ転送を実現するUASP(USB Attached SCSI Protocol)ドライバを共同で開発した。

UASPは、USB 2.0で用いられてきたBOT(Bulk Only Transfer)規格の性能限界を改善するためにUSB 3.0向けに開発された大容量記録装置向け規格で、同ドライバNECエレクトロニクスのUSB 3.0ホストコントローラLSI「μPD720200」向けとなっている。

既存のBOT規格と比べデータ転送速度を30%向上させており、UASPに準拠するLSIのメーカー向けに同ドライバをライセンス供与するための同社のライセンスプログラムも同時に提供される。