NXP Semiconductorsは、ARMコアである「Cortex-M0」をベースとしたマイクロコントローラファミリ「LPC1100」を発表した。2009年12月より提供を開始する予定。単価は33ピン パッケージの1万ユニット単位で、0.65ドルから、としている。なお、ソケットアプリケーション用に48ピンのLPQFPパッケージとPLCC44パッケージも提供される予定。
同ファミリは、フラッシュサイズなどの違いにより、15品種が用意。処理性能は性能レベルは50MHzで45DMIPS以上を達成しており、消費電力は10mA以下を実現している。これにより、基本的な制御タスクの実行ばかりでなく、より複雑なアルゴリズムも実行でき、さらに複雑なタスクも実行できる見込みとなる。
また、コードサイズに関しても、「CoreMark」ベンチマークによって、LPC1100はマイコンの一般的な処理の実行に際して必要とされるコードサイズが一般的なマイコン比で40~50%小さくて済むということが証明されており、8/16ビットマイコンと比べてもコードを小さくすることが可能となっている。
さらに、UART、1または2SPI、I2C(FM+)、16ビットタイマ×2/32ビットタイマ×2、PWM出力/マッチ出力/キャプチャ入力などを搭載しているほか、POR(Power-On-Reset)、マルチレベルBOD(Brown-Out-Detect)、10-50 MHz PLL、8チャネル高精度10ビットA/Dコンバータ(DNL±1LSB)、なども搭載している。
なお、同社では、今後、製品機能として、低消費電力モード選択、CAN、12ビットA/DコンバータとD/Aコンバータ、温度センサ、高解像度タイマ機能および高度センサインタフェースなどの提供を予定しているとしている。