半導体理工学研究センター(STARC)とCadence Design Systemsは10月19日(現地時間)、STARCの次世代アナログ・ミックスシグナル設計向けリファレンスフロー「STARCAD-AMS」の構築を協業することを発表した。両社は同フローの構築に向け、Cadenceの「Virtuoso IC 6.1」をプラットフォームとして活用することとなる。

STARCの主要な役割のうちの1つとして、メンバー企業向けに最良の設計フローを検証し、サポートすることがある。STARCは、これまでにCadenceの「Encounter Digital Implementation System」をベースにデジタル設計向けのリファレンス・フローを構築してきた経緯があり、新たなリファレンス・フローは、STARCの標準設計フローとして採用される予定。同フローは、アナログ・ミックスシグナルの包括的な設計環境を提供し、高い生産性と品質の改善をもたらすものと考えられる。

この新しいフローは、歩留まりの高い設計が可能となるよう、スケマティック、コンストレイント・ドリブン・レイアウト、およびプロセスのバラつきなどの機能を含む先進のカスタムIC設計手法のサポートを実現する。そのため、これらのカスタム・ブロックは、大規模SoCにおいてもインプリや検証が可能となるという。