10月16日よりアドビ システムズは、学生や教職員といった個人ユーザーを対象にして、一部の同社ソフトウェアを購入しやすい価格に設定、購入時の手続きを簡素化した新パッケージ「Adobe Student and Teacher Edition」を発売している。
これはアドビ システムズとアドビアカデミックストアにて、10月16日より提供が開始されている製品。この製品は、教育機関の学生や、教員、職員個人、教育機関およびグループ(大学研究室)などを対象に提供しているアカデミックパッケージを一新し、学生と教職員の個人ユーザーを対象に新たに提供されているもの。その対象となるのは「Adobe Creative Suite 4 Design Premium」、「Adobe Photoshop CS4 Extended」、「Adobe Illustrator CS4」、「Adobe Flash CS4 Professional」、「Adobe Acrobat 9 Pro」など、全28製品にも及ぶ。
この製品群に対する端的な印象は、価格や条件の差こそあるもののアカデミック版同様に「プロクリエイター向けの高性能ツールで、価格も高いというイメージのあるアドビ製品群が、低価格で入手できる」というものではないだろうか?
教育現場や、そこで学ぶ学生たち。こういった人々を対象に、アドビが自社の製品を「通常に購入するユーザーよりも、有利な条件で提供する」という一連の流れには、どんな意味や意義があるのだろう? そこには、企業として、「教育」というカテゴリーに本気で取り組む同社の真摯な姿勢が見えてくる。次回から、アドビと教育の関わりについて、アドビ、大学教職員などの高等教育機関関係者、現場で学ぶ学生たちなど、様々な人々の証言を織り交ぜながら紹介していきたい。