米Microchipは、「PIC18 XLP」プロセッサを搭載した「MPLABスタータ・キット for PIC18」を発表した。

「MPLABスタータ・キット for PIC18

同キットにはnanoXLPテクノロジとmTouchタッチセンサテクノロジ、およびUSBインタフェースを搭載したPIC18 8bit MCUの開発に必要となるコンポーネントやドキュメント、開発環境やデバッグ環境がすべて含まれたものとなっている。搭載するのはnanoWatt XLPテクノロジに準拠した44pinの「PIC18F46J50」で、mTouch静電容量タッチセンサとBosch Sensortecの3軸加速度センサ「BM150」や64KBのフラッシュメモリなどを搭載したものとなる。

このスタータキットにはハードウェアデバッグおよびプログラミングの機能が内蔵されているので、別にプログラマ/デバッガを用意する必要はない。また、キットはUSBのバスパワーのみで動作するので、外部電源を用意する必要もない。さらにタッチセンサの制御プログラムやUSBのアプリケーションスタック、ブートローダなどはMicrochipから無償で入手できるので、プログラムコードを追加する必要もない。

加えて、メモリカード(MSD)からの読み込みや、HIDクラスのUSBマウス/ジョイスティックの制御関数、あるいはシリアルポート(CDC)の制御など、Microchipが提供する無償のプログラムスタックを使うデモアプリケーションも多数付属している。容量タッチボタンやMicroSDのメモリカードやポテンショメータ、加速度センサ、OLEDディスプレイなどの機能は、いずれも簡単に利用できるように配慮されている。

スタータキットは3軸加速度センサ"BM150"により、ボードの傾きや動きを検出する事も出来る。これを利用して、ボード自体をUSBマウスあるいはジョイスティックとして使うためのデモコードも同梱される。

MPLABスタータ・キット for PIC18の価格は59.88ドルとなっており、MicroChip DIRECT入手可能となっている。