シャープは、中国南京市と南京中電熊猫信息産業集団(CECパンダ)が設立したLCD事業会社「南京中電熊猫液晶顕示科技」から、第6世代のLCDパネル生産プロジェクトを受注し、契約書に調印したことを明らかにした。
同契約では、シャープの第6世代対応工場である亀山第1工場の生産設備を売却するほか、当該世代のLCDパネル生産技術の供与および生産立ち上げまでが含まれている。着工は2009年11月を予定、稼働は2011年3月までに開始する計画で、生産能力は稼働当初6万枚/月で、その後8万枚/月に引き上げる計画。
また、シャープは、南京市および中国電子信息産業集団(CEC)と第8世代LCDパネル生産の合弁事業についても協議を進めていくことを確認しているほか、中国におけるLCDおよびLCDテレビ事業強化を目的として、パネルからテレビまでの設計開発を行う「液晶設計開発センター」を2010年4月に南京市に設立する予定としており、これにより、南京市を中心に、設計からLCDパネルおよびモジュールの生産、LCDテレビの組立てまでを中国内にて行う垂直統合体制が構築されることとなり、「南京市クリスタルバレー」の構築を目指すとしている。
なお、シャープが建設を進めている第10世代対応工場(堺市)は、2009年10月からの稼働が計画されている。