シャープは5月15日、同社が2009年10月からの稼働を目指し大阪府堺市に建設中の液晶工場における大型液晶パネルおよび液晶モジュールの製造・販売に関する事業を、2009年4月1日に設立した100%子会社「シャープディスプレイプロダクト」に吸収分割により継承させることを決議、吸収分割契約を締結したことを発表した。

建設が進む堺工場(2009年4月8日発表のシャープ経営戦略説明資料より抜粋)

吸収分割の効力発生日は2009年7月1日で、シャープを分割会社とし、シャープディスプレイプロダクトを継承会社とする簡易吸収分割となっている。この分割に際して発光されるシャープディスプレイプロダクトの株式は263万8,000株で、シャープが割り当て交付する。

これにより、シャープディスプレイプロダクトは、堺工場における大型液晶パネルおよび液晶モジュールの製造・販売に関する事業に属する資産、負債、契約上の地位その他の権利義務のうち、吸収分割契約において定めるものをシャープから継承するとしている。

なお、シャープでは、同会社分割について、連結子会社への吸収分割のため、2010年3月期連結業績への影響はないとしている。