米Texas Instruments(TI)は、マルチチャネルNTSC/PALビデオ・デコーダ「TVP5158」「TVP5157」「TVP5156」を発表した。いずれも4チャネルビデオ入力を同時にデコード処理可能であり、マルチチャネルのデコード処理が要求される監視カメラやテレビ会議システムに対応することが可能である。

3製品ともに、適応型2Dコムフィルタを内蔵し、自動コントラストやノイズ・フィルタリングなどの画像補正技術を採用している。また、TVP5158によるビデオ出力インタフェースを、同社のデジタル・メディア・プロセッサ「DaVinci」(「TMS320DM6467」「TMS320DM365」)に組み合わせることで、外部FPGAを不要とすることができシステムコストを最大10ドル削減できるという。

また、自動コントラスト機能を搭載しており、光量の少ない状況下における画質の向上によるDSP側の処理負担軽減ができ、その他のアルゴリズムを実装することが可能となっている。

さらに、2D空間フィルタリングによるノイズ・リダクションにより、光量の少ない映像を改善し、後段デバイスによる画像データ圧縮の画質と圧縮比を向上することが可能である。

なお、3製品ともにすでにサンプル出荷を開始しており、1,000個受注時の価格は参考価格が7.25ドルからとなっている。また、評価モジュールは2009年第4四半期から供給が開始される予定である。