米IBMは8月10日(現地時間)、Webアプリケーションへの攻撃に対処し、Webアプリケーションによって生成されたデータの完全性を保護するための包括的なソリューションとして、同社のWebアプリケーション・セキュリティに関する各種製品の統合を行ったと発表した。

最新のセキュリティ製品である「IBM Proventia SiteProtector 2.0 Service Pack 8.0」は、Webアプリケーションの脆弱性やコードの安全性をテストする製品「Rational AppScan」に拡張セキュリティー管理システムを提供し、ネットワーク型・ホスト型不正侵入防御システムの拡張モジュールとして同社のWebアプリケーション保護モジュールと統合された。

WebSphere DataPower SOAアプライアンス

加えて、SOA向けアプライアンス「WebSphere DataPower SOAアプライアンス」のセキュリティ/ガバナンス機能と、セキュリティ管理ソフト「Tivoli Security Policy Manager」の集中化管理機能が統合された。これにより、企業の設計者とセキュリティ部門がポリシーの規則に従いながら、Webサービス資源のセキュリティー・ポリシーを集中管理・実施することで、ビジネスとITの統制を実現することを支援する。

そのほか、同ソリューションの下、企業が異種データセンターのセキュリティやコンプライアンス課題に対処することを支援する「Proventia Server for Windows 2008」、「System Storage DS5000」における暗号化ディスクのサポート、「IBM Tivoli Identity Manager 5.1」、「Tivoli Security Information」、「Event Manager」のNERCモジュールなどが提供される。