「Autodesk Maya 2010」パッケージ

オートデスクは4日、映画やゲーム、デザインなどの業界に向けた統合3DCGソリューション「Autodesk Maya 2010」を10月13日に発売すると発表した。価格はスタンドアロンライセンスで53万5,500円。対応するプラットフォームは、Windows、Mac OS X、Linux。

同ソリューションは「Maya Unlimited 2009」の全機能を搭載しており、2次元と3次元、シミュレーションとアニメーション、レンダリングとコンポジティング(合成)などの統合を単一のプラットフォームで実現する、包括的なCGソリューションとのこと。高度なシミュレーションツールや、モデリングやテクスチャリング、アニメーション用の総合的ツール、さらに3次元ブラシツール機能、ステレオスコピックワークフロー、各種レンダリングやプログラミング機能などを搭載。コンポジティングソリューションの「Autodesk Toxik」をベースにした高性能な合成編集ソリューション「Maya Composite」といった新機能も盛り込まれている。

流体や煙などのエフェクトが行えるシミュレーションツール「Maya nParticle」も搭載

「mental rayシェーダー」の設定

設定が簡単なオートトラッキング機能

「Autodesk Toxik」をベースにした合成編集ソリューション「Maya Composite」

同社では、「Maya Unlimited 2009」に比べて約27%の価格引き下げを行い、より多くのクリエイタがリアルな視覚効果を活用したエンターテインメントコンテンツを制作できるように支援するとしている。さらに、従来のサブスクリプション パートナー ゴールドサポートに加えて、サブスクリプション(保守契約)のみの販売も開始。技術サポートは付属しないが、メジャーバージョンのアップグレードや過去バージョンの使用権などの特典が、より安価に利用できるとのこと。

「Autodesk Maya 2010」単体パッケージのほかに、アニメーションソフトウェア「Autodesk MotionBuilder 2010」とセットになった「Autodesk Maya Real-Time Animation Suite 2010」や、「Autodesk MotionBuilder 2010」と「Autodesk Mudbox 2010」との3製品セット「Autodesk Maya Entertainment Creation Suite 2010」の販売も同時に開始される。

「Autodesk Maya 2010」のパッケージと価格

製品名 価格(税込み)
Autodesk Maya 2010(スタンドアロンライセンス) 53万5,500円
Autodesk Maya Real-Time Animation Suite 2010(スタンドアロンライセンス) 73万5,000円
Autodesk Maya Entertainment Creation Suite 2010(スタンドアロンライセンス) 76万6,500円
Autodesk Mayaサブスクリプション 10万2,900円
Autodesk Mayaサブスクリプション パートナー ゴールドサポート 18万1,650円